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部門

◎臨床工学技術科

はじめに 臨床工学技術科には、現在、臨床工学技士が19名(男性12名、女性7名)在籍しています。臨床工学技士という資格は、生命維持管理装置の操作及び保守点検管理業務を行う専門職です。生命維持管理装置とは、人の生命に関わる機能(心臓・肺・肝臓・腎臓)などの補助・代行をする装置のことで、当院にも人工呼吸器・血液浄化装置・麻酔器などの機器があり、我々は毎日これらの装置の操作及び管理を行っています。また当院の臨床工学技士は医療機器の操作だけではなく、他の医療スタッフの人たちと同様に、臨床の現場に深く関わって患者さんと接する機会が多いのが特徴です。 業務内容 業務内容としては、主に血液浄化業務※1に従事しており、急性期・慢性期の血液浄化治療やアフェレシス※3と呼ばれる治療などを、人工臓器治療センター※2やICU、病室にて行っています。また、手術室や内視鏡室にも技士が配属され、より専門的な業務を行っています。その他に院内の医療機器の保守管理や、多岐に亘る治療のデータ管理なども私たちの大切な仕事となっています。
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血液浄化とは:私たちの身体は、腎臓や肝臓、その他の臓器が働いて、身体の中の老廃物を身体の外に出したり、必要な物質を取り込んだりして体内の環境を一定に保っています。もしこれらの臓器が何らかの原因で働きを止めたら、老廃物が蓄積し身体の内部環境はバランスを失います。腎臓について言えば腎不全となります。このような場合、腎臓の働きを代行し体内環境を一定に保つ治療が必要となります。この治療の中で一番よく行われているのが血液透析であり、血液浄化の代表的な名称となっています。
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アフェレシス:アフェレシスとは、ギリシャ語が語源の「分離する」という意味の言葉です。血液中の特定の成分を、「除いたり」「変化させたり」「加えたり」することでいろいろな病気に対応できないかと考えられたのがアフェレシス治療の始まりです。語源である分離とは、たくさんの成分を含んだ血液を目的に応じて分離、除去したりするところから来ています。
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人工臓器治療センター:主に血液透析を行っているセンターで、以前は血液透析センターと呼ばれていましたが、様々な血液浄化装置を駆使していろいろな治療を行っていることから、現在は人工臓器治療センターの名称で運営しております。
人工臓器治療センターにおける業務 人工臓器治療センターでは、主に透析業務を行っております。透析とは、腎臓が機能しなくなり老廃物がたまった患者さんの血液をきれいにする治療です。透析には、きれいな水と透析液と呼ばれる液を大量に必要とします。水と透析液を製造する装置の管理は、全て臨床工学技士が責任を持って行っています。また透析を行う装置の保守管理業務に加えて、看護師と共に臨床業務も行っており、患者さんとのコミュニケーションを積極的に積み重ねています。そしてそこからより良い治療法を医師やスタッフと総合的に考え、治療にフィードバック出来る様に努めています。
アフェレシス業務 当院では様々な先進のアフェレシス治療を行っています。血漿交換・二重膜濾過血漿交換・白血球(顆粒球)除去・細胞採取・エンドトキシン吸着・薬物吸着など、いろいろな種類のアフェレシス治療があります。そしてこれらの治療において、私たち臨床工学技士が治療業務を担当しています。治療方法や治療条件・治療日程について、各科の医師やスタッフとの会議に参加し、意見交換を行い、情報を共有すると共に、最善のアフェレシス治療が提供できる体制を整えて治療に臨んでいます。最近では、免疫細胞療法という新しい治療での成分採取業務も、臨床工学技士が担当して行っています。
手術室における業務 手術室には臨床工学技士3名が配属され、医療機器の保守・点検・管理業務を行っています。手術室には、麻酔や手術に欠かすことの出来ない高度な医療機器が多数あり、安全に使用するために始業時と終了時のチェックならびに定期点検を行っています。ほかに看護師と協働し手術に必要な道具の用意と、手術をする医師の手伝いを行っています。このように患者さんが安心・安全に治療できるよう医療機器の面からのサポートを日々行っています。
手術室における業務 当院でのME機器保守管理は、臨床工学技士がME機器(輸液ポンプ、シリンジポンプ、パルスオキシメーター、低圧持続吸引器)の病棟への貸し出しやME機器の保守点検(定期点検など)・修理を行っており、病棟に設置してある他の医療機器(人工呼吸器、生体情報モニターなど)に関しても保守点検(定期点検など)・修理を行っています。
 そして、患者さんがより安心・安全に治療を行えるように、ME機器の研修会(操作方法・トラブルシューティングなど)を開催し、看護師や医療スタッフの知識・技術向上に努めています。
内視鏡室業務 内視鏡担当臨床工学技士は主に内視鏡室にて消化管内視鏡検査及び治療の準備、医師の介助を業務とし、緊急時には昼夜を問わず、検査及び治療を施行しています。
当院の内視鏡室では検査だけではなく、胃がんに対する治療(内視鏡的粘膜剥離術)や胆膵疾患に対する治療(胆管ドレナージ等)も施行しているため、準備や介助方法は多岐にわたり、専門的知識が必要とされます。
その他、使用機器の保守点検管理や検査、治療の統計なども行っています。
臨床工学技術科の取り組み 当院の臨床工学技士の特色として、北海道内外を問わず学会・勉強会等の参加・発表に力を入れていることが挙げられます。当技術部は各分野の学会に参加することによって自己の向上や、より多くの知識と最先端の情報を学ぶために毎年数多くの学会で発表をしています。自己の知識や技術を高めるために各認定士の資格も積極的に取得しています。
「透析技術認定士」、「日本アフェレシス学会認定技士」、「呼吸療法認定士」、「消化器内視鏡技師」等を多くの技士が取得、また取得を目指しています。今後も更なる知識・技術の向上に努めて、より安全で効果的な治療を安心して患者さんが受けられる様に努力していきたいと思っています。
最後に我々臨床工学技士は、「患者さんに最適な医療を提供すること」という病院の理念を基本として、これからも日々の業務に取り組んで行きたいと思っています。
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