専門・認定看護師の活動
小児看護専門看護師
所属学会
日本小児看護学会 日本小児がん看護学会 日本造血幹細胞移植学会
主な活動内容
小児看護専門看護師は、子どもが健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援し医療スタッフと連携して水準の高い看護を提供できるよう支援する役割があります。
1.子どもと家族への支援
当院の小児思春期科は、新生児から若年成人までを対象としています。各発達段階に応じた成長発達ができ、自分なりに理解納得して療養生活を送れるような支援を行います。家族が抱えている悩みに対する相談を受け、家族にあった良い方法を一緒に考えます。また、病気を持つ子どものきょうだい、がん患者さんの子どもに対しても支援を行います。
2.医療スタッフの支援
子どもと家族にかかわる医療スタッフが抱える悩みに対し一緒に考え、質の高い看護・医療を提供できるように支援を行います。
3.教育活動
子どもと家族のケアに必要な知識・技術の習得、向上をはかるために、病院内外で教育活動を行います。
4.研究活動
子どもと家族への看護をより良くしていくための研究活動を行います。
がん看護専門看護師
所属学会
日本がん看護学会 日本小児がん看護学会 死の臨床研究会
主な活動内容
がん看護専門看護師は、がんと共に生きる患者・家族の療養生活を支援し、多職種・他部門とも連携しながらより質の高い看護を提供することを目指しています。
1.患者・家族支援
がんと共に生きる患者・家族の方は、原病や治療の副作用による苦痛、療養生活に対する不安など様々な問題を抱えています。そのため、患者・ご家族のQOLを第一に考え、トータルペインの視点から苦痛の緩和に努めています。また、家族へ支援や療養環境に関するアドバイス等も行っています。
2.スタッフ支援
がんと共に生きる患者・家族の方が抱える様々な問題に対し、担当している医療スタッフだけでは対応が困難と感じた場合に相談を受け、一緒に悩み・考えながら実践していけるようスタッフを支援しています。
3.教育・研究
院内・外のがん看護・医療の質向上に向けた勉強会の企画・運営・講師などの活動を行っています。また、がん患者・家族へより良い看護・医療が提供できるよう、質向上に向けた研究活動・研究指導にも取り組んでいます。
4.緩和ケア委員会
院内における緩和ケアの充実を図ることを目的に多職種で連携を図りながら活動しています。
感染管理認定看護師
所属学会
日本環境感染学会
主な活動内容
病院に係る全ての人達を感染から守り、「安心・安全」「満足」「信頼」される医療の場を提供できるように努めます。当院はHCUを除き、全室個室(バス・トイレ完備)で、防護環境(クリーンルーム)を35床保有しており、感染対策に強い病院です。
1.委員会活動
2.サーベイランス
医療関連感染に関する情報を継続して把握することで、医療関連感染のアウトブレイク(流行)を早期に察知し、速やかに感染拡大を防止
3.院内ラウンド
感染対策チェックリストにもとづき、院内を計画的にラウンド
4.職業感染管理
血液暴露防止対策の推進やワクチン接種プログラムの構築
5.感染管理教育
院内外の講師を担当、院内ラウンドや日々の看護実践での教育
6.感染管理相談(コンサルテーション)
7.療養環境整備(ファシリティマネジメント)
空調・換気・給水システム、清掃、給食、廃棄物などの管理
8.感染防止対策地域連携
9.学会発表
皮膚・排泄ケア認定看護師
所属学会
日本褥瘡学会 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会・日本創傷・オストミー・失禁管理学会 日本下肢救済・足病学会
主な活動内容
皮膚・排泄ケア領域における専門的な知識と技術を用いて、効果的な予防的・治療的スキンケアを提供いたします。皮膚領域に関しては、褥瘡予防対策・褥瘡ケア・創傷ケア・瘻孔ケア・フットケアなど、排泄領域に関しては、ストーマ(人工肛門・膀胱)を増設する患者さんに対し、術前から社会復帰まで継続サポートや失禁コントロールなどを行っています。また、院内研修やベッドサイドでの実践を通して、指導・教育に携わり、褥瘡予防対策においては、褥瘡委員との連携を図りながら、患者さんの状態に合わせたスキンケアや、安楽にも配慮した動きの支援の知識・技術の向上を目指しています。皮膚・排泄ケアは、退院後も継続できることが重要です。院内外問わず、多職種や訪問看護師との連携など、組織横断的な活動を通し、患者さん・ご家族が安心して在宅療養に向かうことができるよう活動しています。
1.褥瘡委員との連携による褥瘡予防対策や褥瘡ケアなどの褥瘡管理
2.脆弱な皮膚や失禁などに対する予防的スキンケアについての指導・相談
3.創傷治癒促進にむけての治療的スキンケアについての指導・相談
4.瘻孔、カテーテル周囲のスキンケアについての指導・相談
5.足の健康を阻害または阻害される恐れのある患者さんのフットケアの実施・生活指導
6.ストーマ造設術を受ける患者さんへの生活指導・相談
7.ストーマ外来にてストーマ増設患者さんへの退院後の生活指導・情報提供・相談
8.各部署での勉強会の実施
9.学会や研修会、セミナーなどへの参加・発表・院外の講師活動
がん化学療法看護認定看護師
所属学会
造血幹細胞移植学会
主な活動内容
化学療法を受けられる患者さんが治療中でも日常生活を自分らしく過ごすことができるように抗がん剤の副作用に対するケアについてアドバイスをしたり、治療に対する不安が軽減されるよう活動しています。また、看護スタッフが治療やケアについて困った時など相談や教育を行い、がん化学療法看護の質が向上するよう活動しています。
1.化学療法を受けられている患者さんの安全・確実な抗がん剤の投与管理
2.抗がん剤の副作用へのケアおよび患者さんやご家族への教育
3.院内研修の実施
4.がん化学療法看護についての相談やスタッフ教育
緩和ケア認定看護師
所属学会
日本緩和医療学会
主な活動内容
がん性疼痛をはじめとした、患者さんに起こる様々な身体的苦痛だけではなく、全人的苦痛が緩和するように、病棟看護師や医師、MSWなど多職種と協働しながら患者さん・ご家族のQOL向上に向け活動しています。
1.緩和ケア委員会活動
2.緩和ケアチームとしてカンファレンスや回診を行い、入院患者さんの苦痛症状(主に疼痛)のコントロールの実施
3.緩和・ペインクリニックでの症状コントロールについての相談・指導
4.緩和ケアを必要とされる患者さん・ご家族への援助
5.各部署での勉強会の実施
6.病棟・外来からのコンサルテーション
透析看護認定看護師
所属学会
日本腎不全看護学会
主な活動内容
外来では患者さんへの生活指導・相談を担当し、透析室では患者さんの看護や透析室スタッフへの指導に取り組み、看護実践能力の向上に努めています。また、病棟では、腹膜透析患者さんへの指導や、透析導入患者さんの指導、病棟スタッフからのコンサルテーションを受けて、相談・対応を行っています。
1.外科外来で腎不全保存期の患者さんへの生活指導・相談
2.腹膜透析を行っている患者さんへの指導・相談
3.透析室での患者さん・ご家族への指導・相談
4.腎不全治療選択時の面談・援助
5.在宅血液透析患者さんへの指導・援助
6.院内研修の実施
7.各部署での勉強会の実施
8.透析患者さん向けの新聞の発行
9.病棟・外来からのコンサルテーション
10.学会発表・院外の講師活動