整形外科
診療内容
当院は常勤医2名と非常勤医体制で行っています。外来診療は平日午前中のみとなっており、午後は手術や検査・入院診療を行っています。当科での手術的治療は、変形性関節症に対する人工関節置換術や骨折治療を主に、整形外科に係る手術を手掛けています。
1. 人工関節置換術
変形性関節症に対する人工関節置換術とは、機能障害を治療させることができる治療法です。これにより、日常生活に大幅な改善が望むことができます。また、ここ数年の手術法の進歩により、術後の臥床期間やリハビリ期間・入院期間が短縮され、患者さんの負担が少なくなっています。
人工関節置換術とは、傷ついた関節の損傷面を取り除き、人工関節へ置き換える手術です。その人工関節は、金属製のステムとボールとソケット、そしてソケットの内側にはめ込む超高分子ポリエチレン製のライナーなどでできています。このライナーは、軟骨の役目を果たしているもので、ボールをライナーに組み込むことによりスムーズな関節の動きが得られることができます。
現在、高齢者の関節周囲の骨折は社会的問題にもなっており、上手く治療をしなければ生活レベルが低下することになります。当科では、他科と協力しながら出来るだけ早期な手術対応を行い、受傷前の状態へ戻すよう努力を行っています。
70代 男性
両変形性股関節症の症例。腎不全透析、狭心症あり。左股関節痛の出現し人工関節置換術施行。
2. 骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。日本には、多くの患者さんがいると言われます。我が国では、高齢化に伴って増加傾向にあります。骨粗鬆症は、その病気になっても痛みなどが感じられないため、その状況に気づくことが難しい病気です。よって、転倒などの影響により、すでに骨が弱くなった部位が突然に骨折したりします。
その骨折が生じる部位は様々で、背骨(脊椎の圧迫骨折)や手首骨(橈骨遠位端骨折)、大腿骨(大腿骨頸部骨折)など、多くの部位に影響を与えます。
骨折が生じるとその部位に痛み生じ、動けなくなったり、その痛みで身体が丸くなったり、身長が縮んだりすることもあります。
骨粗鬆症は、男性よりも女性に多く、特に閉経後の女性に多くみられる病気です。女性ホルモンの減少や老化との関わりが深く考えられています。当院では、X線(レントゲン)検査に加えて、骨代謝マーカー、骨密度(骨の量や成分を測定する機器)DEXA法、MRI検査などで診断しています。当科では、内服治療、注射や点滴などによる治療を外来で行っています。詳しくは、整形外科へ受診し定期的な検診をお勧めします。
90代 女性
骨粗鬆症などの影響による脊椎の骨折症例
医師紹介
東 輝彦
卒業年 |
昭和47年 |
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役職 |
整形外科部長 |
専門分野 |
股関節外科 |
資格・認定医など |
日本整形外科学会専門医、基幹型臨床研修病院指導責任者 |
大野 富雄
卒業年 |
平成8年 |
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役職 |
整形外科部長 |
専門分野 |
整形一般、骨粗鬆症など |
資格・認定医など |
日本整形外科学会専門医、日本整形外科関節リウマチ専門医、日本整形外科リハビリ専門医 |
高橋 修司
卒業年 |
昭和50年 |
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役職 |
整形外科部長 |
専門分野 |
骨折・関節外科 |
資格・認定医など |
日本整形外科学会専門医 |
高橋 大介
卒業年 |
平成12年 |
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役職 |
非常勤医師(北海道大学病院整形外科講師) |
資格・認定医など |
日本整形外科学会専門医、日本人工関節学会認定医、日本骨粗鬆症学会認定医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医 |