造血幹細胞移植
造血幹細胞移植の流れ
- はじめに、患者さんの病状から自家造血幹細胞移植が適応なのか、ドナーからの提供を受ける同種造血幹細胞移植が適応なのか検討され、主治医から説明があります。
- 同種造血幹細胞移植が適応となった場合、本人のHLA(白血球の血液型)を調べます。ドナーは、まず血縁者(きょうだいや両親など)でHLAが合う人がいるかどうか調べます。造血細胞移植コーディネーターから説明があります。
- 血縁者にドナーがいない場合、骨髄バンクや臍帯血バンクに登録します。申請書類等は病院で用意し、主治医と造血細胞移植コーディネーターが登録手続きをします。血縁者間移植の場合はドナーとなられる方の対応可能時期と患者さんの移植予定時期を踏まえて日程調整していきます。骨髄バンクの場合、移植までに数ヶ月から半年、臍帯血バンクの場合は数日から1ヶ月以内のコーディネートで移植が可能となりますが、移植時期は患者さんの病状等により決めていきます。
- ドナーは採取しても大丈夫かどうか健康診断や意思確認をおこないます。
- 移植日の1週間から10日くらい前から、移植に向け強力な化学療法(前処置)がはじまります。
- 造血幹細胞を含んだ骨髄液や末梢血幹細胞を患者さんに輸注(移植)します。
- 無菌室で様子をみます。生着までには2、3週間から4週間ほどかかります。
- 生着後は準無菌室や個室で様子をみます。順調に経過すれば、移植後3ヶ月くらいで退院となりますが、退院までの期間は移植後の状況によって個人差があります。
退院後は定期検査を受け社会復帰まで様子をみます。
※ 造血幹細胞移植については 「 日本造血細胞移植学会 」 のホームページにアクセスしてください。
トップページにある 「 患者さん・ドナーさん・一般の方へ 」 をご参照ください。
造血細胞移植について詳しい情報を得ることができます。
造血細胞移植コーディネーター(HCTC)
当院では、移植を受けられる患者さんやご家族、ドナーの方へ安心して移植医療が行われるように、日本造血細胞・免疫細胞療法学会認定の
造血細胞移植コーディネーター( HCTC: Hematopoeietic Cell Transplant Coordinator)が2名と専従のHCTC1名の計3名が移植医療支援室に
配置されております。
HCTCの役割
・移植を受けられる患者さんとご家族の方へ、移植の流れ、ドナーの調整について、経済的不安、退院後の社会復帰についてなど移植に関わる説明、
相談を行います。
・患者さんのご家族で、ドナーとなられる方への説明や相談対応、スケジュール調整などを行います。
・骨髄バンクのドナーの方へは、骨髄バンクのコーディネーターと連携して支援を行います。
・移植全般のコーディネート状況について適宜多職種と情報共有を行い、チーム医療を実践します。
お問い合わせ
現在、移植医療支援室内に面談室はございませんので、造血幹細胞移植に関するご相談をご希望の場合は移植医療支援室所属のHCTCに下記の
受付時間内にお電話でお問い合わせください。ただし、ほかの患者さんの対応中等ですぐにお電話に出ら出ない場合もありますので、その際は
連絡先をお伝えしてください。折り返しお電話させていただきます。
造血細胞移植コーディネーター(HCTC)山﨑、実藤、岩松まで
TEL:011-865-0111(代表)(平日 9:00 ~ 17:00)
FAX:011-330-8985(直通)
外部リンク
「 日本造血・免疫細胞療法学会 」
ホームページURL: https://www.jshct.com/
「骨髄バンク」
ホームページURL: https://www.jmdp.or.jp
「北海道赤十字血液センター」