社会医療法人北楡会 札幌北楡病院

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札幌北楡病院

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診療科紹介

Clinical Departments

血液浄化外科(透析外科)

診療内容

血液浄化外科(透析外科)は、外科の一部として診療を行っています。患者さんにとって「最適な医療を行う」をモットーに安全で適切な外科治療の提供を行っています。

主な疾患

内シャント造設、血管グラフト留置、透析アクセストラブル手術、二次性副甲状腺機能亢進症、その他の透析関連疾患など

診療内容と診療している疾患について

血液浄化外科(透析外科)では、血液透析を行うために必要なバスキュラーアクセス(内シャント手術、人工血管移植術、透析用カテーテル挿入など)の作成を行うと同時に、血液透析の管理を行っています。腹膜透析がご希望の場合には、透析用のカテーテルを腹部へ挿入する手術などを行っています。

  1. 慢性腎不全が末期状態になると、腎臓で処理しきれない毒素が体の中に残ってしまいます。様々な症状(倦怠感、頭痛、吐き気、その他)を引き起こし、尿の量が減っていくことで体の中に水分がたまり、心臓や肺に負担がかかり胸の苦しさや息苦しさ(呼吸不全、心不全)が出現し、手足がむくんできたりします。このような状態になると血液透析、腹膜透析などが必要となり治療管理を行っています。
  2. 血液透析が定期的に行われている患者さんの中には、透析用のシャント血管が狭くなったり、血栓ができて閉塞してしまい、血液透析が十分にできなくなったりすることがあります。そのような時には、狭くなった部分にカテーテルを通して風船を膨らませて広げたり、シャントや人工血管に詰まった血栓を取り除き再開通させる手術を行います。また、それ以外にもシャントのために起きてしまう様々なトラブルに対して外科的な治療を行います。同様に腹膜透析で治療している患者さんに起きたチューブに関連する異常、腹膜炎などに対して対応しています。
  3. 慢性腎不全の患者さんや透析をしている患者さんは、血液中のカルシウム濃度が低下し、リンの濃度が上昇しやすくなります。そのような状態が続くと、頚部にある副甲状腺という臓器から分泌される副甲状腺ホルモンが上昇してしまう二次性副甲状腺機能亢進症にかかることがあります。内服や注射薬で治療することが可能ですが、治らないときには副甲状腺を全て摘出し、その一部を腕に移植する手術が適用になります。当院では副甲状腺手術を数多く手がけています。
  4. 血液浄化が必要な種々の疾患の患者さんに対し、アフェレシス治療(血漿交換、血液吸着法、腹水濾過濃縮再静注法など)など通常の血液透析療法だけではなく、その他の血液浄化療法(アフェレシス治療)を当科で行っています。アフェレシスとは、血液中の異常な物質が原因で起こる疾患をいい、それらの原因物質を取り除くことで治す治療法です。(それだけでは完治できない場合があります。)敗血症、急性肝不全、重症急性膵炎、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、自己免疫疾患、難治性腹水を伴う肝硬変、その他の適応がある疾患に対してアフェレシス治療を行っております。

手術実績

手術件数

年度

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

全手術件数

1215

1318

1343

1205

1241

1315

1182

1070

全身麻酔による手術件数

223

292

236

236

256

269

288

269

2022年度全身麻酔による手術実績

手術部位

件数

10

肝胆膵

38

腸(イレウス含む)

81

虫垂

23

ヘルニア

49

副甲状腺

1

バスキュラーアクセス

6

その他

26

合計

234

※1度の手術で複数部位の手術を行う場合があるので、上記手術件数とは合計が異なります。

内視鏡外科手術件数

年度

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

全手術件数

136

185

167

167

156

168

200

151

胆のう

21

55

36

56

47

36

55

40

大腸

61

64

78

69

57

46

70

51

2

1

3

4

7

14

7

12

脾臓

0

3

0

3

0

4

4

1

虫垂

23

35

32

16

18

29

20

14

ヘルニア

24

24

16

18

25

31

32

29

肝臓

3

0

2

0

1

3

9

2

その他

5

3

0

1

1

5

3

2

医師紹介

米川 元樹

卒業年度

昭和45年

役職

北楡会理事長

専門分野

消化器外科、胸部外科、アフェレシス治療

資格・認定医など

日本外科学会認定医、日本消化器外科学会指導医・認定医、日本消化器病学会指導医・専門医、日本透析医学会指導医・専門医、日本アフェレシス学会認定専門医

目黒 順一

卒業年度

昭和48年

役職

院長

専門分野

消化器外科、肝臓外科、アフェレシス治療

資格・認定医など

日本外科学会認定医、日本消化器外科学会指導医・認定医、日本アフェレシス学会認定専門医、日本医師会認定産業医、基幹型臨床研修病院指導責任者

服部 優宏

卒業年度

平成4年

役職

副院長

専門分野

消化器外科、一般外科、透析治療

資格・認定医など

日本外科学会指導医・専門医・認定医、日本消化器外科学会指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会専門医、日本透析医学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本がん治療認定機構認定医、検診マンモグラフィ読影認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、da Vinci Surgical System Certificate 取得、日本緩和医療学会認定医

小野寺 一彦

卒業年度

昭和55年

役職

部長

専門分野

消化器外科、アフェレシス治療

資格・認定医など

日本外科学会指導医・専門医・認定医、日本消化器外科学会指導医・専門医・認定医・消化器がん外科治療認定医、日本透析医学会専門医、基幹型臨床研修病院指導責任者、日本医師会認定産業医

堀江 卓

卒業年度

昭和57年

役職

部長

専門分野

消化器外科、アフェレシス治療

資格・認定医など

髙橋 宏明

卒業年度

昭和59年

役職

部長

専門分野

消化器外科、一般外科、透析治療

資格・認定医など

日本外科学会指導医・専門医・認定医、日本消化器外科学会指導医・専門医・認定医、消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会指導医・専門医、日本がん治療認定機構認定医、日本医師会認定産業医

後藤 順一

卒業年度

平成8年

役職

部長・人工臓器治療センター長

専門分野

消化器外科、内視鏡外科、透析治療

資格・認定医など

日本外科学会指導医・専門医・認定医、日本消化器外科学会指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会専門医、日本透析医学会透析指導医・専門医、日本がん治療認定機構認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、da Vinci Surgical System Certificate 取得、日本透析アクセス医学会VA血管内治療認定医、透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会 VAIVT認定専門医

熱田 義顕

卒業年度

平成5年

役職

部長・バスキュラーアクセスセンター長

専門分野

血管外科

資格・認定医など

日本外科学会指導医・専門医、3学会構成心臓血管外科専門医認定機構専門医・修練指導医、日本脈管学会認定脈管指導医・専門医、日本血管外科学会認定血管内治療医、腹部ステントグラフト指導医、胸部ステントグラフト指導医

谷山 宣之

卒業年度

平成9年

役職

部長・バスキュラーアクセス副センター長

専門分野

循環器内科、人工透析、バスキュラーアクセス

資格・認定医など

日本透析医学会専門医、日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、透析バスキュラーアクセスインターベンション治療医学会 VAIVT認定専門医

佐藤 正法

卒業年度

平成13年

役職

部長

専門分野

一般外科・消化器外科

資格・認定医など

日本外科学会専門医、日本消化器外科学会指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医

北 健吾

卒業年度

平成14年

役職

部長

専門分野

消化器外科

資格・認定医など

日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医

太田 拓児

卒業年度

平成23年

役職

医長

専門分野

消化器外科

資格・認定医など

日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会専門医

松本 嶺

卒業年度

平成27年

役職

医員

専門分野

血管外科

資格・認定医など

日本外科学会専門医、腹部ステントグラフト実施医、下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医、弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター

珍田 純子

卒業年度

平成12年

役職

非常勤医師

専門分野

腎臓内科

資格・認定医など

日本腎臓学会専門医、日本透析医学会専門医、日本内科学会総合内科専門医

データベース事業

当科は、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。この事業は、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。この法人における事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供するための医師の適正配置が検討できるだけでなく、当科が患者さんに最善の医療を提供するための参考となる情報を得ることができます。何卒趣旨をご理解の上、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
なお、データを登録されたくない場合は、登録を拒否していただくことができます。当科スタッフへお伝えください。
詳しくはこちらをご覧ください。

一般社団法人National Clinical Database(NCD)ホームページ(http://www.ncd.or.jp/