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特殊診療・センター

◎内視鏡外科手術(腹腔鏡)

手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)が導入されました

▶装置を開発した企業ページへ 装置のプロモーションビデオ 手術支援ロボット ダ・ヴィンチ(da Vinci)の概要 従来の腹腔鏡下手術では2次元の画像を見ながら手術を行なっていましたが、ダヴィンチ(da Vinci)では3次元立体画像を見ながら手術することができます。そのためより正確かつ安全に手術を行うことが可能になります。 またda Vinci独自の手ブレ防止機能により、スムースで精緻な手術操作をすることができるようになります。機械の動作も、従来の腹腔鏡手術に比べ、人間の手の動きを正確に再現します。さらに、ロボットにしかできない動き(関節の360度回転など)が加わることで、従来の腹腔鏡下手術や開腹手術でも困難であった手術を可能にします。
この手術支援ロボットは世界中の最先端の医療現場で導入され当院の装置は日本で○○台目となります。
前立腺手術 手術支援ロボットの先進国であるアメリカでは前立腺全摘出術の8割以上がこの装置を使用して行われています。
こうした海外での手術実績や安全性からわが国では2012年4月より「前立腺がん」の手術に保険適用となりました。
前立腺がんの手術では、前立腺の取り残しをなくすことで根治性を高めることと、前立腺の周辺の組織などへのダメージを減らすことが重要で、これが後遺症を克服するため大きな課題となっています。
この装置は前立腺の手術で大きく貢献できるものと考えています。
手術に対してのご相談などは、当院泌尿器科外科、にお尋ねください。
装置の説明 「理想の手術」は悪い部分はしっかり取り除いて、しかも健康な部分には影響を与えない(傷をつけない)と言うことです。
併せて衛生的でなければなりません。
このため近年、内視鏡外科(腹腔鏡)手術が飛躍的に普及しました。 → 一般的な内視鏡外科手術へ
しかしもっと確実に安全に手術を行うために様々な要望が出てきました。
例えば・・・
・ 手術する部分を直接しかも立体的に見ることはできないだろうか。
・ もっと鮮明にもっと拡大して見たい。これにより細かい血管や神経などを傷つけたくない。
・ 手の震えは抑えて欲しい、でも細かい動きはしたい。
・ もっと装置の動く範囲を広くして欲しい。

このような内視鏡外科手術をする上での不便を解決し、しかも手術をおこなう医師の意思通りに正確な動作をしてくれる装置が開発されました。これがこの手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)です。
システムは、サージョンコンソール、ペイシェントカート、ビジョンカートという3っつの装置から構成されます。

医師はサージョンコンソールの椅子に座って操作します。【写真参照】


手術室にはペイシェントカートが置かれ患者さんはベットの上に寝ます。
医師や技士が先端の器具を交換したりします。
ペイシェントカート
お腹に開けた小さな穴から器具が入る

画像を映し出すモニターが乗った台をビジョンカートと呼んでいます。
この画像には手術中は操作している執刀医と同じ画像を見たり、今まで行った検査の情報と比較検討したりすることができます。
目となる部分の内視鏡にはCCDカメラが二つありこれで立体的に観察することができます。しかもこのカメラはHDビジョンです。鮮明な画像は拡大しても細部まで描出することができます。
手となる部分は手術に応じて先端に取り付ける道具を変えていきます。
カメラ
いろいろな器具
先端部の大きさ
一般的な内視鏡外科手術 当院の外科手術は、体にやさしい低侵襲手術(内視鏡手術)を積極的に行なっています。内視鏡(腹腔鏡)手術は、おなかに5mmから2cmの小さな穴をあけて、腹腔鏡(手術用内視鏡)を通して、腹腔鏡手術用の特殊な器械を用い、テレビモニターを見ながら手術を行います。おなかの中に炭酸ガスを送気して手術をするための十分な空間をつくります。患者さんにとってはキズが小さいことから術後の痛みは少なく、術後早期に歩行が可能で、食事の開始も早く、入院期間も短く、早くから社会復帰ができるようになります。 腹腔鏡下手術の長所
腹腔鏡下手術の手術創
大腸切除術
胆のう摘出術
(単孔式)
  • キズが小さく目立たない。
    5mm~2cmの小さなキズ。手術の種類によっては、切除臓器を取り出するために4cm程度のキズが必要になる場合があります。最近では、おへそに2~3cm程度のキズ一つで行う単孔式腹腔鏡下胆のう摘出、虫垂切除術、大腸切除術、副腎・腎臓摘出術を行っています(右写真)
  • 手術後早くから食事を食べることができます。
    術後の胃や腸の動きの回復が早く、キズの大きな開腹手術と比べて早くから食事が開始できます。
  • 手術後早くから歩くことができます。
    痛みが少なく、手術の翌日には歩くことができます。
  • 日常生活への復帰と早く仕事に戻れます。
    当院の腹腔鏡下そけいヘルニア手術は術後2日目、胆のう摘出術は術後3日目、大腸切除術は10日目、胃切除術では14日目には退院できるようになります。
腹腔鏡下手術の短所
  • 高度な手術技術が必要である。
    開腹手術とは異なり、平面(2次元)画像のテレビモニター画面を見て行う手術のため、外科医には高度な技術が要求されます。人の指などで直接臓器に触れることができないことや特殊な手術器具の使用法を外科医が習熟しなければなりません。
    日本内視鏡外科学会においては2004年から内視鏡外科技術認定制度が開始されました。2011年度の消化器外科領域の合格率は35%で、取得が難しいとされる資格です。当院には現在2名の日本内視鏡外科技術認定医が在籍し、質の高い医療を提供しております。
  • 手術時間が長くなる。
    細かい手術操作のために手術時間が少し長くなる場合があります。
当院で行っている腹腔鏡下手術
  • 胆のう摘出術
    胆石・胆嚢炎、胆嚢ポリープに対して年間80~100症例の胆嚢摘出術のうちの90%以上を腹腔鏡下手術で行っています。おへそ一か所のキズで行う単孔式腹腔鏡下手術はそのうちの90%以上に行っています。
  • 腹腔鏡下大腸切除術


    単孔式腹腔鏡下腎臓摘出術
  • 虫垂切除術
    一般的には緊急手術になる“もうちょう炎”と言われているもので、年間40症例のうちの20~30%程度を単孔式で行っています。
  • 大腸切除術
    年間70症例程度の大腸腫瘍手術のうちの65%以上を腹腔鏡下手術で行っています。直腸腫瘍を除く大腸腫瘍手術の50%を単孔あるいは2孔式腹腔下手術で行なっています
  • 胃切除術
    胃腫瘍の年間手術30~40症例の30%に行っています。つまり早期胃癌の全例に行っています。
  • そけいヘルニア
    年間40症例のうち現在は腹腔下手術を第一選択で行なっています。
  • 脾臓摘出
    血液疾患である特発性血小板減少性紫斑病(ITP)や遺伝性球状赤血球症に対して年間数例ですが、腹腔鏡下手術を行なっています。
  • 腎・副腎摘出(単孔式)
  • その他(膵切除術、肝切除術など)
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